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最新の交通手段について

 

 

LRT(Light Rail Transit)とは、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する軌道系交通システムのことです。

LRTの特徴は、以下のとおりです。

  • 低床式車両によるスムーズな乗降:車両とホームの段差をなくすことで、高齢者や車いすの方、ベビーカー利用者など、誰もが安全かつ快適に利用することができます。
  • 専用軌道による定時性:自動車が進入できない専用軌道を走行するため、渋滞の影響を受けにくく、定時運行が可能です。
  • 速達性:専用軌道を走行することで、道路交通を走行するバスやタクシーよりも速達性を実現することができます。
  • 快適性:低騒音・低振動の車両や、バリアフリー対応の電停などにより、快適な移動を実現することができます。

LRTは、ヨーロッパや北米など、世界各地で導入されており、近年では、日本でも導入が進められつつあります。

日本では、2006年に富山市で「富山ライトレール」が開業し、2023年3月には、宇都宮市で「芳賀・宇都宮LRT」が開業しました。また、神戸市や熊本市など、LRTの導入を検討している自治体も増えています。

LRTは、従来のバスやタクシーなどの道路交通ではカバーしきれない、都市内における中距離移動や、都市部と郊外とのアクセス需要に対応する、新たな交通手段として注目されています。

 

 

BRTとは、Bus Rapid Transitの略で、バスを基盤とした大量輸送システムです。従来のバスとは異なり、専用走行空間の確保、連節バスの導入、運行管理システムの導入などにより、速達性、定時性、輸送力を大幅に向上させています。

BRTの特徴は、以下のとおりです。

  • 専用走行空間の確保:バス専用道やバスレーンの整備により、他の交通機関や車両との混在を避け、速達性と定時性を向上させます。
  • 連節バスの導入:連節バスは、1台で通常のバス2台分の輸送力を備えており、輸送力を大幅に向上させます。
  • 運行管理システムの導入:運行管理システムにより、バスの位置や運行状況をリアルタイムで把握し、渋滞や事故などの影響にも迅速に対応できます。

BRTは、従来のバスと比べて、以下のメリットがあります。

  • 速達性と定時性の向上により、公共交通の利用を促進し、交通渋滞の緩和につながる。
  • 輸送力の向上により、都市部における交通需要に対応しやすくなる。
  • 専用走行空間の確保により、騒音や振動の軽減、歩行者や自転車の安全性の向上につながる。

BRTは、世界各国で導入が進められており、ブラジルのサンパウロメキシコシティ、中国の上海など、世界最大級のBRTシステムが運行されています。日本でも、2023年7月に東京BRTが開業し、今後も全国各地でBRTの導入が検討されています。

BRTは、従来のバスとは異なる、次世代のバスシステムです。速達性、定時性、輸送力を向上させ、公共交通の利用を促進し、都市の課題解決に貢献する可能性を秘めています。